フキ

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「フキ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「フキ」のページでは、フキの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

フキ、ふき、蕗、キク科

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フ キ
 フキ(蕗)はキク科に属する日本原産の多年生草本で、サハリン、朝鮮半島、中国にも分布していますが、栽培化されているのは日本だけです。

このフキは、雌雄異株で、黄色の花が咲く方が雄株、白色が雌株です。

品種には、水ブキ、愛知早生(あいちわせ)ブキ、秋田ブキなどがありますが、このうち水ブキは、近畿(京都と奈良)で栽培され、柔らかで苦味が少ないのが特徴です。

愛知早生ブキは、尾張フキともいわれ、現在、市場に出回っているほとんどがこの愛知早生ブキです。

秋田ブキは、秋田の名物になっている巨大なフキで、柄の長さが2m、葉の直径が1mになります。

栄養としては、カリウム、カルシウムが比較的多く含まれていますが、ビタミン類はわずかです。

調理としては、皮剥きして、アク抜き後、煮物、和え物(胡麻和え)にしていただきます。

ちなみに、アク抜きするには、ふつう、灰汁または重曹を入れた湯の中で煮て、苦味をとります。

加工品としては、水煮、佃煮(キャラブキなど)、粕漬、砂糖煮などに利用されています。

「ノブキ」のページはこちらをクリックしてください。
「キャラブキ」の名は、香木(こうぼく)の伽羅(きゃら)に似た色「茶褐色」に煮あがることからつけられています。
多年生植物とは、二年以上にわたって生存する植物。
草本は、茎が概して軟らかく、毎年冬になると地上部は枯死しますが、地下部が越冬し春に芽を出します。
雌雄異株(しゆういしゅ)とは、雌花をつける株と雄花をつける株の区別があるものをいいます。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(葉柄−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
11 0.3 0 3 1.3
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 49 0 0.2 6
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0 0.02 0.01 0 12
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.1 0.07 2
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
35 330 40 6 18

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.1 0.2 0.05 0.36
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : フキ


促成品 佃煮(キャラブキ)

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