ヨメナ

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食品の豆知識「ヨメナ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ヨメナ」のページでは、ヨメナの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ヨメナ、よめな、馬蘭、キク科

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ヨメナ
 ヨメナ(馬蘭)はキク科に属する多年生草本で、ウハギ、オハギ、ヨメガハギなどともいいます。

ただ、「ヨメナ」は春によぶ名で、秋に花が咲いているものは「ノギク」とよぶこともあります。

種類が多く山野、路傍(道端)のいたるところに自生し、毎年、春4〜5月ごろ、新芽を出します。

茎は30〜60cmになり、葉は長い楕円形で、葉の周りをよく見ると、のこぎり歯のような形をしています。

栄養としては、ビタミンAを(560μg/100g中)、ビタミンCを(42mg/100g中)含み、またカルシウムを(110mg/100g中)、リンを(89mg/100g中)と豊富に含んでいます。

調理としては、若芽を摘み、茹でて、おひたし、和え物などにしたり、また、きざんで飯に入れ「よめなご飯」にしていただきます。

なお、この「ヨメナ」は、ワラビ、ゼンマイと同じく「救荒食品」の一つでした。

多年生植物とは、二年以上にわたって生存する植物。
草本は、茎が概して軟らかく、毎年冬になると地上部は枯死しますが、地下部が越冬し春に芽を出します。
「救荒食品」(備荒作物、救荒作物、救荒植物)とは、山野に自生する植物、また、一般の農作物が不作の時でも成育する作物、または、飢饉の際に食糧になるものをいいます。ただ、今は飽食時代ですので、あまり聞き慣れないことばになっています。


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