ヤマノイモ(山芋)はヤマノイモ科に属し、中国が原産で、自然薯(じねんじょ)、山芋(やまいも)、長芋(ながいも)、つくねいも、大薯、いちょう芋、とろろ芋などともよばれます。
主に、熱帯、亜熱帯に自生していますが、日本では、野生型と栽培型がみられます。
このうち野生型には、「自然薯(じねんじょ)」といわれるものがあります。
一方、栽培型には、長い形をした「長芋(ながいも)」、塊形の「つくねいも」、扁平でイチョウの葉のような形をした「イチョウイモ」があります。
主な成分としては、デンプン、粘質物ですが、各種酵素やアミノ酸も多く含まれていますので、滋養強壮食品としても、昔から賞用されています。
ちなみに、この山芋または長芋の根茎の外皮を除去して乾燥したものを山薬(さんやく)といいますが、これは、八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味丸(ろくみがん)などの漢方薬に利用されています。
調理としては、とろろ汁、山かけ、酢の物、天ぷらなどにしていただきます。
また、和菓子、かまぼこ、はんぺん、麺類などの原料にも利用されます。
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