ウナギはウナギ科の淡水魚で、体が細長く、皮の下には小さなウロコが埋まっています。
全国的に分布していますが、特に本州中部以南に多くみられ、体長が1m程度になります。
このウナギは、大きさにより、また地方によって呼び名が変わります。
20cmぐらいの小型のものを「メソウナギ」、ところにより「メソッコ」、35cmぐらいのものを「チュウ」、ところにより「キリ」、大型のものを「アラ」、ところにより「ボク」、あるいは「ボッカ」などとよんでいます。
また、体色もすんでいる場所により変化がみられます。
味は一年中良いとされていますが、特に7月末の土用のものが好まれています。
栄養としては、脂質とビタミンAを多く含んでいます。
調理としては、蒲焼き、肝の吸い物、(ゴボウを蒲焼きに巻きつけた)八幡巻、(厚焼き卵の中に蒲焼きを入れた)卵焼きなどにしていただきます。
ところで、このウナギの蒲焼は、関東と関西では調理法、味が異なります。
関東では背開きにし、白焼き後、蒸していただきます。
そのため、身が柔らかく、脂肪が幾分抜けてあっさり味になっています。
一方、関西では腹開きにし、蒸さずに、つけ焼きにしていただきます。
こちらだと、多少身が堅くなりますが、脂の旨味が味わえます。
一般に、ウナギを蒲焼きにするには、一匹が130〜150g程度のものが良いとされています。
|