ウメ

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食品の豆知識「ウメ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ウメ」のページでは、ウメの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ウメ、うめ、梅

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ウ メ
 ウメ(梅)はバラ科に属する中国原産の落葉高木(喬木)で、樹高が4〜5mになり、白色、淡紅色、濃紅色などの花を咲かせます。

果実は核果で、熟すと黄色になります。

植えてからおよそ4〜5年目より結実します。

産地は、和歌山県がもっとも多く、次いで群馬などで、収穫期は6〜8月ですが、ほとんどが加工用になります。

栄養としては、ビタミン類が少く、ビタミンAを(20μg/100g中)、ビタミンCを(6mg/100g中)、鉄を(0.6mg/100g中)ほど含んでいます。

また、クエン酸は(4.8〜6.8%)、糖は(0.7〜1.0%)です。

調理(用途)としては、甘味が弱く酸味が強いので、生食にはむかず、梅干、梅漬、梅びしお、砂糖漬、梅ジャム、ジュース、ネクター、梅酒などに利用されます。

喬木(きょうぼく=高木)とは、丈の高い木。樹木のうち、おおよそ丈が人の身長より高く、一本の太い主幹が明瞭であるものをいいます。
核果(かっか)とは、外果皮は薄く、多肉・多漿質の中果皮と、厚く堅い内果皮とをもつ果実をさします。

【主な栄養素】 うめ [未熟果(青梅)] 生
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
28 0.7 0.5 7.9 2.5
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
240 20 0 3.3 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.03 0.05 0.4 0.06 0
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
8 0.35 6
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
2 240 12 8 14

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.6 0.1 0.05 0.07
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


【主な栄養素】 うめ [梅干し)] 塩漬
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
33 0.9 0.2 10.5 3.6
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
83 7 0 0.3 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.02 0.01 0.4 0.05 0
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
1 0.12 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
8,700 440 65 34 21

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
1 0.1 0.11 0.23
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


【主な栄養素】 うめ 混成酒類 [梅酒]
アルコール : 13.0 容量 %
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
156 0.1 Tr 20.7 -
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 0 - - -
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0 0.01 Tr 0.01 0
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0 0 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
4 39 1 2 3

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
Tr Tr 0.01 0.01
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


小 梅


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