ウド(土当帰、独活)はウコギ科に属し、日本が原産で、中国、韓国などにも自生しています。
欧米ではほとんど利用されませんが、日本では、畑で軟化栽培されたものが広く食用として用いられています。
春に根株から太い新芽が10本ほど出て生育し、草丈が2m程度になります。
また、茎は、紫色をおびた白色、あるいは節の部分だけ紅色の斑があり、太さが5〜6cm、長さが30〜70cmになります。
主な産地(軟白栽培)は、栃木県、群馬県、秋田県、東京都などです。
ちなみに、東京都多摩地域の特産品「東京うど」や、大阪府茨木市千堤寺地区特産「なにわの伝統野菜」に認定された「三島うど」などはよく知られているところです。
品質としては、香りが強く、柔らかくて枝分かれがなく、穂先がピンと張っているもの、また、やや紫色をおびた白色で、光沢のあるものが良好です。
一般に、寒ウドは早く収穫できますが、春ウドより品質が劣ります。
栄養としては、無機質、ビタミン類、タンパク質、糖質のいずれも含有量が少なく、栄養価はあまりありません。
調理としては、酢の物、和え物(胡麻和え、クルミ和え)、サラダ、汁物、天ぷら、きんぴら、ぬたなどにしていただきます。
また、粕漬、味噌漬、ぬか漬などの漬物にも利用します。
ちなみに、皮を剥いで切った後、直ちに、酢やみょうばんを加えた水でさらして、軽くアク抜きすると褐変化を防げます。
また、茹でる場合は、酢を加えると、白く茹で上がります。
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