トウモロコシ(玉蜀黍)はイネ科に属する一年草で、トウキビ、ナンバ、コウライキビなどともいいます。
アンデス山脈のふもとが原産地といわれています。
日本には16世紀にポルトガル人によって伝えられ、明治初期に、アメリカから新しい品種(スイートコーン、デントコーン)が、北海道に導入されてから、広く栽培されるようになりました。
今では、トウモロコシは、小麦や米に次いで生産の多い作物になり、土地や気候に対する適応性も強く、生育期間も短いため、全国的に栽培されています。
スイートコーンでは、特に北海道でもっとも多くみられますが、他に関東地方の千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、栃木県や、甲信地方の山梨県、長野県などでも栽培されています。
トウモロコシは、品種によって、形、大きさ、性質が異なり、色も、黄、白、紫、赤黒、混色した斑状のものなどあります。
また、粒質の状態により、次のように分けられます。
|
|
|
|
|
|
・ |
スイートコーン |
: |
甘味種=主に食用 |
|
・ |
ポップコーン |
: |
爆裂種=主に製菓 |
|
・ |
デントコーン |
: |
馬歯種=主に飼料、コーンスターチ |
|
・ |
フリントコーン |
: |
硬粒種=主に食用、飼料、工業用 |
|
・ |
ソフトコーン |
: |
軟粒種 |
|
・ |
ワキシーコーン |
: |
モチ種 |
など。
主な成分は、炭水化物(70.6%)、タンパク質(8.6%)、脂質(5.0%)です。
用途としては、次のようなものに利用されます。
|
|
|
|
・ |
食用(焼く、茹でる、蒸す) |
|
・ |
コーンフレーク |
|
・ |
コーンミール |
|
・ |
コーンスターチ |
|
・ |
コーンオイル |
|
・ |
製菓の原料 |
|
・ |
アルコール飲料の原料 |
|
・ |
バイオエタノール(自動車用燃料)の原料 |
|
・ |
動物の飼料 |
など。
|