豆腐は、もともと奈良時代に中国から伝えられたもので、味噌、醤油、納豆とならんでダイズの食べ方としては優れているといえます。
消化率も煮豆よりはるかに良好です。
この優れた豆腐には、普通豆腐(木綿豆腐)、絹ごし豆腐(絹豆腐)、袋入り豆腐などがありますが、大まかな製造手順を記述すると、まず、ダイズを水に一晩浸け、粉砕機で、水を少しづつ加えながらドロドロの状態にし、これに水を数倍加えて釜で煮る(または蒸気を吹き込む)と、呉(ご)ができます。
この呉が冷めないうちに、布を使って搾り、「おから(うのはな)」と「豆乳」に分けます。
続いて、この豆乳に凝固剤「澄まし粉(硫酸カルシウム)、にがり」を適量加え、静かに放置して、タンパク質を凝固させます。
そして、上澄み液を捨て、その凝固物を型に入れ、加圧して水を切り、これらの手順でできた豆腐を取り出して、適当な時間、水に浸けておきます。
ちなみに、製造中にできる「おから」は、食用のほか、飼料としても利用されます。
また、「豆乳」は、とても栄養価が高く、そのまま母乳の代用として、また栄養飲料としても利用されます。
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