ちくわ

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食品の豆知識「ちくわ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ちくわ」のページでは、ちくわの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

チクワ、ちくわ、竹輪

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ちくわ
 ちくわは、練製品の一種で、かまぼこの原型と考えられています。

このちくわは、切り口が「竹の輪」に似ていることから、「竹輪(ちくわ)」とよぶようになったといわれています。

一般に、ちくわは、サメ、ホッケを主原料にし、他に、タラ、スケトウダラ、カレイ類などを使用します。

なお、ちくわには、「焼ちくわ」と「白ちくわ」の2種類がありますが、「焼ちくわ」は、この原料のすり身を鉄串に巻き付け、加熱し表面を焼いて仕上げたものをいいます。

一方、「白ちくわ」は、焼かずに、蒸し煮または茹でたものです。

一般に、「ちくわ」といえば「焼ちくわ」を指します。

ところで、ちくわには、数多くの製品がありますが、例えば、次のようなものが挙げられます。
山陰の名産品でトビ魚を原料にした「野焼きかまぼこ」
小田原名産のアジにショウガを混ぜた「あじ竹輪」
小型で甘く、両端以外に焼き色がついている「豊橋式ちくわ」
魚の風味が強く、指あとが残っている「四国地方のちくわ」
鞆の「豆ちくわ」
西九州の「大ちくわ」
  など。

栄養としては、概ね、タンパク質を(12〜14%)、脂質を(0.8〜2.0%)、糖質を(6.4〜13.5%)含んでいます。

調理(用途)としては、そのままワサビ醤油あるいはマヨネーズなどを添えていただいたり、また、煮物やおでんの材料に用います。


【主な栄養素】 焼き竹輪
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
121 12.2 2 13.5 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 (Tr) 1 0.4 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.05 0.08 0.7 0.01 0.8
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
4 0.04 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
830 95 15 15 110

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
1 0.3 0.03 0.03
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。




揚げちくわ(さつま揚げの一種)

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