たまねぎ(玉葱、葱頭)はヒガンバナ科に属し、日本にある現在の品種は、明治以後に導入されたアメリカやヨーロッパ系のものです。
外面は、白または赤褐色で、紫色の乾燥した皮膜におおわれ、1個が、ふつうは直径8〜10cm、重さ150〜200gですが、中には、350gになるものもあります。
また、たまねぎ(玉葱)には、甘玉葱と辛玉葱があり、甘玉葱は辛味が少なく甘味の強い生食用種ですが、これ以外の品種はほとんどが辛玉葱に属しています。
主な産地は、北海道、兵庫、佐賀、愛知などです。
栄養としては、比較的、炭水化物を多く含んでいます。
なお、たまねぎもネギ類特有の刺激臭があり、その刺激成分は「硫化アリル」ですが、これは加熱により、一部分解されて「プロピルメルカプタン」という甘味の強い成分に変わります。
調理によって甘味が出るのはこのためです。
調理としては、炒め物、煮物、揚げ物、サラダ、和え物、薬味など幅広く利用されます。
また、ソース類をつくる際にも、絶対欠かすことができないものの一つです。
なお、加工品としては、「オニオンパウダー」が料理に幅広く利用されています。
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