タコ類は軟体動物、頭足網、八腕目に属する海産動物で、この類には、マダコ(マダコ科)、テナガダコ(マダコ科)、イイダコ(マダコ科)、ミズダコ(マダコ科)などが挙げられます。
このうち、マダコは、東北地方から九州にかけての浅海の岩礁域に生息しています。
テナガダコは日本各地、イイダコは本州、四国、九州の浅海の砂地、岩礁域、ミズダコは北海道、本州沖の水深100〜500m程度のところに生息しています。
このタコ類は、体が頭、胴、足(腕)の3部からなっていて、そのうち足が4対で、長さが頭胴部と同じかそれより短く、吸盤をもっています。
体の表面には色素胞が細かく分布し、その伸縮によって簡単に体色を変えることができます。
なお、タコは沿岸性で、岩礁地帯の洞窟にすみつき、夜活動して甲殻類、貝類をエサとして食べますが、そのため「貝類養殖の外敵」とされています。
産卵期は、マダコが春から夏、イイダコが春、テナガダコが春から秋、ミズダコが初夏のころとされています。
栄養としては、タンパク質を(14〜16%)、脂質を(0.6〜0.7%)ほど含んでいますが、(81〜83%)は水分です。
ちなみに、特有の旨みの成分は「ペタイン」です。
また、タコは筋肉が硬く、消化が良くありません。
調理としては、刺身、酢の物、すしネタ、天ぷら、おでん、煮付け、タコ飯、たこ焼きなどにしていただきます。
加工品としては、燻製、干ダコなどに利用されます。
なお、タコには、複数の吸盤がついた8本の触手がありますが、一般には足とよばれています。ただ、学術書などでは腕と表現されることが多いようです。
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