春菊

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「春菊」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「春菊」のページでは、春菊の特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

シュンギク、しゅんぎく、春菊、キク科

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春 菊
 春菊(シュンギク)は、キク科に属する1・2年生の草本で、地中海沿岸が原産です。

花は一重ですが、菊の花のように開き、黄色または黄・白(黄色に花弁の周りが白色)をしています。

また、葉は、柔らかく厚みがあり、強い香気をもっています。

欧米では花の観賞ぐらいであまり需要はありませんが、日本では食用として多く用いられています。

また、栽培が容易で、生育期間が短いため、ほかの作物の間作としても、また、家庭菜園としても、盛んに栽培されています。

一般に、冷涼な気候を好み、夏取りでは25〜30日、冬取りでは80〜120日に、草丈20〜25cmで、収穫されます。

品質としては、茎が堅くならず、若々しい葉をし、葉の色が濃く、葉肉の厚いものが栄養価も高く良好です。

なお、一般に、丸葉の大葉種、葉の切れ込みの大きい中葉種、小葉種のうちで、中葉種の品質が好まれています。

栄養としては、ビタミンAを(380μg/100g中)、ビタミンCを(19mg/100g中)、カルシウムを(120mg/100g中)、鉄を(1.7mg/100g中)含んでいます。

調理としては、おひたし、和え物、汁物、鍋物などにしていただきます。

草本とは、木部があまり発達せず地上部が一年で枯れる植物を指します。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(葉−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
22 2.3 0.3 3.9 3.2
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 4500 0 1.7 250
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.1 0.16 0.13 0 190
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.8 0.23 19
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
73 460 120 26 44

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
1.7 0.2 0.1 0.4
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : 春菊



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