春菊(シュンギク)は、キク科に属する1・2年生の草本で、地中海沿岸が原産です。
花は一重ですが、菊の花のように開き、黄色または黄・白(黄色に花弁の周りが白色)をしています。
また、葉は、柔らかく厚みがあり、強い香気をもっています。
欧米では花の観賞ぐらいであまり需要はありませんが、日本では食用として多く用いられています。
また、栽培が容易で、生育期間が短いため、ほかの作物の間作としても、また、家庭菜園としても、盛んに栽培されています。
一般に、冷涼な気候を好み、夏取りでは25〜30日、冬取りでは80〜120日に、草丈20〜25cmで、収穫されます。
品質としては、茎が堅くならず、若々しい葉をし、葉の色が濃く、葉肉の厚いものが栄養価も高く良好です。
なお、一般に、丸葉の大葉種、葉の切れ込みの大きい中葉種、小葉種のうちで、中葉種の品質が好まれています。
栄養としては、ビタミンAを(380μg/100g中)、ビタミンCを(19mg/100g中)、カルシウムを(120mg/100g中)、鉄を(1.7mg/100g中)含んでいます。
調理としては、おひたし、和え物、汁物、鍋物などにしていただきます。
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