スイカ |
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スイカ(西瓜)は、ウリ科に属する匍匐性の1年生草本で、熱帯アフリカが原産です。日本で栽培が盛んになったのは明治の中期以降です。
果実は、ふつう、球形ですが、品種により長楕円形をしたものもあります。
また、果実の表面は、平滑で、緑色または濃緑色をし、網状の斑あるいは濃緑色の虎の縞柄に似た斑とがあります。
果肉は、赤色、桃色、黄色、淡黄色があり、種子は褐色または黒色をしています。
高温、乾燥、多日照を好み、6〜7月の気温、雨量、日照により、肉質、風味が左右されます。
主な産地は、熊本県、千葉県、山形県、新潟県、長野県、鳥取県、茨城県などです。
品質としては、肩や尻が十分張っていて、特有の縞の色が濃く、表面が少し粗めになっているものが良好です。
ちなみに、果実の赤道部を指で叩いてみて、「カンカン」とする音がする場合は未熟、「ポンポン」とする場合は熟していて、「ポコンポコン」とする場合は熟度が過ぎ、空洞があり、果肉が変質している可能性があります。
栄養としては、水分が(89.6%)で、糖質を(9.2%)、ビタミンAを(69mg/100g中)含んでいます。
利尿作用があり、昔から、腎臓病に効果があるといわれています。
調理としては、よく冷やして、塩をふりそのままいただきますが、皮をぬか味噌漬、粕漬に用いることもあります。
なお、中華料理で出てくる種子(俗にいうスイカのたね)は、果肉を食用にしない「種子用スイカ」を使用しています。
このスイカには、ナツウリ、夏瓜、ミズウリ、水瓜、月明瓜などの別名があります。
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匍匐茎(ほふくけい)とは、蔓(つる)になって地上をはい、節から根や茎を出して繁殖する茎を指します。 |
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草本とは、木部があまり発達せず地上部が一年で枯れる植物を指します。 |
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【主な栄養素】 すいか 赤肉種、生 |
エネルギー
(kcal) |
タンパク質
(g) |
脂 質
(g) |
炭水化物
(g) |
食物繊維
(g) |
37 |
0.6 |
0.1 |
9.5 |
0.3 |
β-カロテン当量
(μg) |
レチノール活性当量
(μg [μgRAE]) |
ビタミンD
(μg) |
ビタミンE
(mg) |
ビタミンK
(μg) |
830 |
69 |
0 |
0.1 |
0 |
ビタミンB1
(mg) |
ビタミンB2
(mg) |
ナイアシン
(mg) |
ビタミンB6
(mg) |
ビタミンB12
(μg) |
0.03 |
0.02 |
0.2 |
0.07 |
0 |
葉 酸
(μg) |
パントテン酸
(mg) |
ビタミンC
(mg) |
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3 |
0.22 |
10 |
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ナトリウム
(mg) |
カリウム
(mg) |
カルシウム
(mg) |
マグネシウム
(mg) |
リ ン
(mg) |
1 |
120 |
4 |
11 |
8 |
鉄
(mg) |
亜 鉛
(mg) |
銅
(mg) |
マンガン
(mg) |
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0.2 |
0.1 |
0.03 |
0.03 |
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※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり) ※ 「Tr」は、微量を表す。 |
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