そば(蕎麦)の原産地は、東アジアの北部、アムール州の上流沿岸から中国東北部のダウリ、バイカル湖に至る地域という説と、中国西南部の山岳地帯という説があります。
日本へは、中国、朝鮮を経て伝わり、8世紀前には、栽培がはじめられていたといわれています。
生育期間が短く、肥料も少なくてすみ、環境に対する適応性も強く、高い緯度の寒地や高地などでもよく生育するので、古くは救荒食糧として利用されていました。
栄養としては、炭水化物を(約70%)、タンパク質を(12%)、またビタミンB1、鉄、亜鉛などを含んでいます。
用途としては、そばに小麦のような粘弾性がないため、小麦粉、なが芋、鶏卵などをつなぎにして麺にした「そば切り=いわゆる「そば」」、風味は劣りますが貯蔵性の良い「干そば」、そば粉を熱湯で固く捏ねて、沸騰水で煮て、塩、醤油などで調味し、そのまま食べる「そばがき」、あるいは、そばの殻をとったものを粥状にして食べる「そば粥」、また、(焙煎)そば粉を使った「そば菓子」などに利用されます。
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