塩漬には、菜類、肉類が利用されます。
特に菜類には、それぞれ地方の特産品となっているものが多くあります。
主な菜類の塩漬には、梅干、梅漬、野沢菜漬、広島菜漬、高菜漬、しば漬(柴漬)、すぐき漬、桜花漬、白菜漬、青菜漬、壬生菜漬(みぶな漬)、からし菜漬、菜の花漬、長茄子漬、らっきょうの塩漬などがあります。
これらのうち、すぐき漬は、京都の代表的な漬物で、「すぐき」の根部の表皮を剥ぎ、塩で下漬けした後、本漬けし、乳酸発酵させた漬物で、酸味があり、独特の風味をもっています。
桜花漬は、八重桜またはぼたん桜の花を塩と梅酢で漬けた漬物で、祝いの席に出される桜湯などに用いられます。
しば漬(柴漬)は、茄子をスライスして、しそ葉と一緒に塩漬けし、乳酸発酵させた漬物です。
ちなみに、このしば漬は、京都の大原、八瀬地方の特産で、特に三千院、寂光院付近のものがよく知られています。
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