シイタケ(椎茸)は、ヒラタケ科(キシメジ科、ホウライタケ科、ツキヨタケ科)に属し、「楢(なら)、椎(しい)、胡桃(くるみ)、樫(かし)」などの広葉樹の切り株や枯れた幹に生えるキノコです。
ただ、近年は、人工培養により、一年を通して多量に生産されています。
培養に使う原木(ほだ木)は、晩秋から翌春にかけて伐採したものを使います。
その木を1m程度に玉切りし、10mmの深さに種菌駒、鋸屑種菌などを数箇所植え込み、通風の良い日陰に、横または斜めに寝かせます。
そして、その後、2〜3回反転させ、菌糸を繁殖させると、約1年で発茸してきます。
これで、5〜6年間、収穫することができるようになります。
一般に、菌傘(きんさん)は3〜6cmで、暗茶褐色をしていて、3〜5月ごろには肉が厚く、良い香りをもった春子ができます。
秋には、虫がつき難いが、肉が薄く、やや香りの弱い秋子ができます。
偶に、夏子、冬子もでることがあります。
なお、生しいたけは、7分開き以下を良しとしています。
栄養としては、ビタミンDを(2μg/100g中)、ビタミンB1を(0.1mg/100g中)、B2を(0.19mg/100g中)、カリウムを(280mg/100g中)含んでいます。
また、呈味成分(ていみせいぶん)として、グアニル酸、芳香成分としては、硫黄を含む化合物レンチオニンが含まれています。
調理としては、吸い物、炒め物、天ぷら、煮付け、鍋物、きのこ飯などにしていただきます。
また、「干しいたけ」にも利用されます。
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