セロリ(塘萵、セルリー)はセリ科に属する1・2年生草本で、英国の南部地方が原産といわれています。
日本では、明治初期から栽培がはじめられています。
根出葉(こんしゅつよう)が直立して、草丈が60〜90cm、葉は長い楕円形で緑色をし、葉肉が薄く、強い芳香をもっています。
栽培は、早春に蒔き夏に採り、夏に蒔き秋に採り、秋に蒔き春に採るというサイクルで行われます。
主な産地は、長野、静岡、福岡、愛知などです。
品質としては、葉にシワや波がなく、鮮明な緑色をし、また、葉柄が筋張らず、空洞がなく、肉が厚いものが良いとされています。
栄養としては、炭水化物、ビタミンA、カリウム、カルシウムなどを含んでいます。
また、特有な芳香成分(ピネン(精油))が含まれているため、イライラを解消し、精神を安定させる効果があるといわれています。
調理としては、葉柄のスジをとり、塩をふってそのままいただいたり、また、サラダ、、酢の物、刺身のつけ合わせ、スープ、ピューレの香味づけなどに用います。
加工品としては、「セロリーシード」、「セロリーパウダー」、「セロリーソルト」などがあります。また、種子は香辛料に利用されます。
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