サザエ

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食品の豆知識「サザエ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「サザエ」のページでは、サザエの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

サザエ、さざえ、栄螺、サザエ科(リュウテンサザエ科、リュウテン科)

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サザエ
 サザエはサザエ科(別名:リュウテンサザエ科、リュウテン科)の巻貝で、殻の大きさは、高さが10cm×径が8cm程度で、表面が褐色、内面は白色で真珠のような光沢があります。

本州、四国、九州の沿岸地方の外洋に面した潮通しの良い岩礁地帯に生息し、ワカメ、カジメ、アラメ、ホンダワラなどの海藻をエサにしています。

なお、殻にはトゲのあるもの(有棘型)とほとんどないもの(無棘型)とがありますが、ふつう、内海に生息するものは無棘型のもの、外海では有棘型のものが多くみられます。

品質としては、殻に触れたとき蓋を固く閉じるもの、振ったとき音のしないものが良いとされています。

栄養としては、魚肉とほぼ同じ割合で、タンパク質を含んでいます。

産卵期は6月ごろで、冬から春が旬になります。

ちなみに、有棘のものの方が、味が良いとされています。

調理としては、刺身、つぼ焼き、酢の物、煮付けなどにしていただきます。

なお、「サザエのふんどし」とよばれる外套膜縁は苦いので、調理の際に除きます。

ただ、好んで食べる人もいます。


【主な栄養素】 さざえ 生
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
89 19.4 0.4 0.8 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
360 31 0 2.3 3
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.04 0.09 1.7 0.05 1.3
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
16 0.24 1
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
240 250 22 54 140

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.8 2.2 0.39 0.02
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


【主な栄養素】 さざえ 焼き
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
97 21.3 0.4 0.9 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
530 44 0 2.8 2
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.04 0.1 1.5 0.06 1.1
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
22 0.3 1
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
280 220 29 67 120

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.9 2.5 0.73 0.03
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。




有棘型 無棘型


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