サワラ

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食品の豆知識「サワラ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「サワラ」のページでは、サワラの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

サワラ、さわら、鰆、サバ科

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サワラ
 サワラはサバ科の魚で、サワラ、ヨコジマサワラ、ウシサワラ、カマスサワラなどが挙げられます。

北海道以南の各地に分布していますが、特に瀬戸内海で多く水揚げされます。

このサワラは、いわゆる出世魚で、40〜50cmまでを「サゴシ、サゴチ」、50〜60cmまでを「ナギ」、1m程度を「サワラ」とよんでいます。

体が細長く、体の上部が青灰色、腹部は銀白色をし、背中側には青褐色の斑点があります。

また、体長は1m程度になります。

4〜5月が産卵期で、冬場が美味とされています。

特に「寒ザワラ」という名があるように、冬場に脂が増します。

一般に、魚は頭に近い部分が美味しいとされていますが、このサワラは逆で、尾の方が喜ばれます。

調理としては、煮付け、塩焼き、照り焼き、汁物、味噌漬けなどにしていただきます。

なお、サワラの卵は「カラスミ」の代用(香川県)にされることがあります。

また、関西では白味噌を使った「西京焼き」、岡山では「サワラの味噌漬け」などが有名です。


【主な栄養素】 さわら 生
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
177 20.1 9.7 0.1 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 12 7 0.3 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.09 0.35 9.5 0.4 5.3
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
8 1.16 Tr
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
65 490 13 32 220

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.8 1 0.03 0.01
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


【主な栄養素】 さわら 焼き
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
202 23.6 10.8 0.1 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 16 12.1 1.1 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.09 0.34 11.5 0.29 5.3
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
8 1.12 Tr
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
90 610 22 36 310

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.9 1.1 0.05 0.01
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。



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