さつまいも(薩摩芋)は、ヒルガオ科に属し、甘藷(かんしょ)、唐藷(からいも)、琉球薯(りゅうきゅういも)などともいいます。
南米北部および南メキシコが原産です。
日本には、元禄11年、琉球から薩摩に伝わったものと、フィリピンから直接長崎平戸に伝わったものとがありますが、その後、オーストラリアやアメリカから渡来し、盛んに栽培されるようになりました。
現在、日本では、主に鹿児島、茨城、千葉、宮崎、徳島などで栽培されています。
一般に、排水が良く軽い土壌で作られたものは、色も肌目も美しく、また芽も浅く、外観の良いものになりますが、デンプン価と風味の点からすれば、重い土壌でつくられたものの方が優れています。
ただ、総じて、イモの芽があまり深くなく、胴部が十分張っていて、また、首と尾があまり細く長くならず、肌に色沢のあるものが良いとされています。
調理(用途)としては、徐々に加熱すると甘味が増す特徴を活かして、石焼き芋、ふかし芋にしていただきます。
また、煮物、天ぷら、スイートポテト、きんとん、大学いも、パイ、イモようかんなどにも用います。
加工品としては、干し芋(ほしいも)、芋粉、アルコール(芋焼酎)の原料、また、ブドウ糖や水飴の原料に利用されます。
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