サトイモ(里芋)はサトイモ科に属する根菜で、家芋、イヘツイモ、畑芋、タイモ、梠芋、芋蔀などともいい、南洋諸島が原産の高温多湿を好む1年生草本です。
熱帯アジアを中心として、広い地域に分布しています。
日本での主な産地は、埼玉県、千葉県、宮崎県、愛媛県、栃木県、鹿児島県などです。
草丈が、1〜1.5mで、葉が多肉で繊維質、葉柄は赤紫または緑色をしています。
また、塊茎(かいけい)は、親イモ、子イモともに、丸型、楕円形、海老型をし、大きさは、品種により差がありますが、親いもが50〜400g、子いもが10〜50g程度になります。
ところで、ズイキともよばれる葉柄のうち、赤紫色のものは、えぐみが少ないので食用として利用されます。
その「ズイキ栽培」には、赤茎の親子兼用種が主に使われます。
品質としては、一般に、親子兼用の赤茎種が良いとされていますが、総じて、子イモから孫イモ、曾孫イモと、あとになるほど不味くなります。
栄養としては、炭水化物を(13.1%)、食物繊維を(2.3%)含んでいます。
なお、イモのえぐ味は、シュウ酸カルシウムによるものです。
調理としては、煮物、蒸し物などにしていただきます。
ズイキは、汁の具、酢の物、和え物などに用います。
ちなみに、餅をつくとき、サトイモをおろして入れると、焼いたときよく膨らみます。
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