ロックフォールチーズは、フランスの南東ロックフォールで、はじめてつくられたチーズで、青カビで熟成された斑点のある青緑色の半硬質チーズです。
このチーズには、強力な脂肪分解作用がもたらす特有の刺激的な香味があります。
ちなみに、フランスの法律では、「ロックフォールチーズ」の呼称は、ロックフォール地方で、羊乳からつくられたものに限るとされています。
ですので、他のロックフォール型のチーズは、「ブリューチーズ(bleu cheese)」とよばれています。
なお、アメリカやその他でつくられる同型のチーズは、「ブルーチーズ(blue cheese)」としてよく知られています。
熟成期間は、湿度約95%、温度約10℃で、2〜10ヶ月です。
この熟成中、カビがチーズの穴や割れ目に拡がり、青緑色の菌糸が成長していきますが、食塩含有量が多いので、バクテリアの繁殖が阻害され、カビのみによって熟成されていきます。
このチーズの収量は、原料乳に対して20%程度ですが、その成分は、水分39〜41%、脂肪32%、タンパク質21%、灰分6%、塩類4%です。
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