ニンジン

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「ニンジン」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ニンジン」のページでは、ニンジンの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ニンジン、にんじん、人参、胡羅蔔、セリ科

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ニンジン
 ニンジン(人参、胡羅蔔)はセリ科に属する2年生草本で、中央アジアが原産です。

日本には、300年前に渡来し、寒地性のものは北海道で、暖地性のものは長崎で改良が進められ、現在では、主に北海道、千葉県、徳島県、青森県、長崎県、茨城県などで栽培が行われています。

この人参には、ナニンジン、ハタニンジンなどという別名があります。

なお、人参の根身は、皮層部と心部に分かれ、皮層部はきめが細かい肉質で、風味があり、心部はやや粗肉です。

一般に、、長い根のものは60〜80cmで、500〜800g、中ぐらいの根のものは30〜50cmで、150〜400g、短い根のものは10〜20cmで、70〜90gが標準です。

種類を大別すると、短根種が多く、比較的栽培が容易な西洋系と栽培が難しい東洋系に分けられます。

品質としては、根部は、肌が平滑で、形が整い、肉付きが良く、重量感のあるもの、また、首が細く、肩が張り、尻こけのないもの、心部があまり発達せず皮層部が厚いものが良いとされています。

栄養としては、ショ糖、ブドウ糖が多く含まれ、ビタミンA(カロチン)も(758μg/100g中)と豊富です。

また、あまり食用にはしませんが、葉には、ビタミンAを(141μg/100g中)、葉酸を(73μg/100g中)、カルシウムを(92mg/100g中)含んでいます。

調理としては、酢の物(紅白なます)、煮物(肉じゃが、カレー、シチュー)、炒め物、スープ、サラダなどに利用します。

ところで、大根おろしと同様、人参もおろしにすることがありますが、ビタミンCを分解する「アスコルビン酸オキシダーゼ」を含むので、大根おろしとこの人参のおろしは、一緒にしない方が良さそうです。

多年生植物とは、二年以上にわたって生存する植物。
草本は、茎が概して軟らかく、毎年冬になると地上部は枯死しますが、地下部が越冬し春に芽を出します。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(皮つき−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
37 0.6 0.1 9.1 2.7
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 9100 0 0.5 3
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.05 0.04 0.11 0 28
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.7 0.4 4
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
24 280 28 10 25

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.2 0.2 0.04 0.1
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : ニンジン






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