納豆(なっとう)は、大豆を納豆菌によって発酵させたものですが、これには、糸引納豆、塩辛納豆(寺納豆)があります。
このうち糸引納豆は、吸水ダイズを煮熟し、これに納豆菌を接種して、約40℃で発酵させたもので、ダイズに粘被膜があり、特有の風味をもっています。
また、ダイズのタンパク質が分解されていて消化も良好です。
この糸引納豆には、次のようなものが知られています。
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煮熟ダイズを藁苞(わらつと)に入れて納豆にした「苞納豆(つとなっとう)」 |
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糸引納豆に味噌、麹、食塩を加え、ペースト状にした米沢の「雪割納豆」 |
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納豆を天日干しすることにより長期保存を可能にした茨城の「干し納豆」 |
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納豆を油で揚げ、粘り気を取り去った「揚げ納豆」 |
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砕いた大豆によって作られる「ひきわり納豆」 |
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など。
一方、塩辛納豆は、煮塾ダイズに小麦、麹菌を混ぜて2〜3日置き、山椒、生姜などの香辛料、食塩水を加えて樽に詰め、半年間熟成させた後、乾燥したもので、次のようなものが知られています。
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京都府の「大徳寺納豆」や「天竜寺納豆」 |
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静岡県浜松市の「浜納豆(浜名納豆)」 |
調理(用途)としては、最も一般的な納豆ご飯、納豆汁(味噌汁)、お好み焼きの具、天ぷらなどにしていただきます。
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