長昆布(ナガコンブ)は褐藻類コンブ科の海藻で、水深40m程度のところまで生育し、特に、水深10m程度の岩礁上でよく育ちます。
そして、春から夏にかけ、繁茂(はんも=生い茂ること)します。
一般に、コンブの体は、根、茎、葉(類似)の部分に区別されます。
茎は、円柱状または扁円(へんえん=細長い円)柱状で、葉につながる部分は平たく、葉は、平らで幅広い帯状となっています。
主産地は北海道ですが、特に釧路、根室、千島列島にかけて分布しています。
葉は、笹の葉状で、長さはふつう10mですが、最大が20mになるものもあり、幅はほぼ一様で、数センチから、最大で15cm、基部は鋭角、中帯部は幅の1/5程度で、両縁は大きなヒダになっています。
用途としては、三石昆布よりやや味は劣りますが、三石昆布と同じように加工され、「塩昆布」、「とろろ昆布」、「だし昆布」、「おぼろ昆布」、「切昆布」、また、昆布巻き、佃煮などに利用されます。
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