ミツバ

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「ミツバ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ミツバ」のページでは、ミツバの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ミツバ、みつば、野蜀葵、三葉、セリ科

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ミツバ
 ミツバ(野蜀葵、三葉)はセリ科に属する日本原産の宿根多年生草本で、全国いたるところの山野に自生していますが、特に、温度の高い砂土、埴土(しょくど=粘土分の多い土壌)で多くみられます。

この「三つ葉」の名は、1本の茎に葉が3枚付くことからつけられています。

品種には、赤茎と青茎があります。

また、播種して2〜3ヶ月で収穫するものを「糸ミツバ」、根株を軟化させ根付きのまま掘ったものを「根ミツバ」、根株を軟化させ切り取ったものを「切りミツバ」といい、それぞれ栽培が行われています。

特に、長さ20cmぐらいで、茎が白地にやや赤味をさしたものが好まれます。

春先に出回る根ミツバは、強い香りをもっています。

栄養としては、根ミツバで、ビタミンAが(140μg/100g中)、ビタミンCが(22mg/100g中)含まれています。

なお、芳香成分は、主に炭水化物です。

調理としては、吸い物、おひたし、和え物、鍋物、茶碗蒸しなどに用います。

宿根草とは、多年草のうち、冬期に地上部だけが枯死して休眠し、春に再び生長するものをいいます。
多年生植物とは、二年以上にわたって生存する植物。
播種(はしゅ)とは、作物の種子をまくことをいいます。
軟化=軟白(なんぱく)とは、野菜を、日照や通風を遮って軟らかく育てることをいいます。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(糸みつば・葉−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
13 0.9 0.1 2.9 2.3
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 3200 0 0.9 220
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.04 0.14 0.06 0 64
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.7 0.3 13
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
3 500 47 21 47

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.9 0.1 0.02 0.42
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : ミツバ


野蜀葵

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