ミツバ(野蜀葵、三葉)はセリ科に属する日本原産の宿根多年生草本で、全国いたるところの山野に自生していますが、特に、温度の高い砂土、埴土(しょくど=粘土分の多い土壌)で多くみられます。
この「三つ葉」の名は、1本の茎に葉が3枚付くことからつけられています。
品種には、赤茎と青茎があります。
また、播種して2〜3ヶ月で収穫するものを「糸ミツバ」、根株を軟化させ根付きのまま掘ったものを「根ミツバ」、根株を軟化させ切り取ったものを「切りミツバ」といい、それぞれ栽培が行われています。
特に、長さ20cmぐらいで、茎が白地にやや赤味をさしたものが好まれます。
春先に出回る根ミツバは、強い香りをもっています。
栄養としては、根ミツバで、ビタミンAが(140μg/100g中)、ビタミンCが(22mg/100g中)含まれています。
なお、芳香成分は、主に炭水化物です。
調理としては、吸い物、おひたし、和え物、鍋物、茶碗蒸しなどに用います。
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