マイワシはニシン科の魚で、日本海、沿海州、サハリン南部、東シナ海に分布しています。
東北では「ナナツボシ」、高知では「ヒラデ」とよばれています。
また、大きさにより呼び名が異なり、3cm程度の幼魚を「シラス」、10cm程度のものを「小羽イワシ」、13cm程度のものを「中羽イワシ」、18cm程度のものを「大羽イワシ」とよんで区別しています。
一般に、マイワシの体には7つ前後の黒点があり、他のイワシ類と簡単に区別できます。
なお、産卵期が2〜3月で、岸に近づき内湾に入り込んで来ます。
漁法としては、海の表面近くを活発に泳ぎまわっていますので、「きん着網」、「浮刺網」、「地曳網」、「棒受網」などで漁獲します。
品質として、背部の色が濃く、腹部と差がはっきりみられ、全体にツヤ、弾力があり、眼がすんでいて、身ばなれが良いもの、また、鱗(うろこ)の多くついているものが良いとされています。
旬は秋から冬で、調理としては、新鮮なものを刺身、酢の物にしていただきます。
ほかに、塩焼き、フライ、唐揚げ、魚団などに利用します。
加工品としては、各種干物、缶詰類に利用されます。
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