キャベツ(甘藍)はアブラナ科に属する1または2年生の草本で、甘藍(かんらん)、玉菜(たまな)ともいいます。
地中海が原産とされ、日本で食用として栽培されるようになったのは明治のはじめごろで、現在では、多数の品種が、全国各地の適地(比較的冷涼な気候を好む)で栽培されています。
品質としては、結球が角ばらず、よく緊っていることが先決で、葉肉はあまり厚くなく、葉脈もあまり大きくならないもの、また、切り口を比較してみて、その太さが太い方が良いとされています。
栄養としては、塩基性アミノ酸を多く含み、特に必須アミノ酸のリジンは、植物性タンパク質のうちでは多く、またビタミンCを(41mg/100g中)含んでいます。
調理としては、千切りにして、付け合せ、サラダなどに用いるほか、ロールキャベツ、炒め物、ぬか漬、酢漬など、広く利用されています。
なお、別名には、上記のほかに、コウライサイ、ボタンサイ、オランダナ、サンネンナ、葵花白菜、芥藍が挙げられます。
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