くるみ(胡桃)はクルミ科に属し、樹高が8〜10mになる落葉高木(喬木)で、核果は球状で、内部に1個の核をもっています。
食用にするのは、その核の中の仁で、油脂を多く含み、なめらかで特有の芳香があります。
主な種類として、「鬼グルミ」と「菓子グルミ」がありますが、「鬼グルミ」は、野生種で、核が堅く割りにくく、また、表面のしわが少ないのが特徴です。
一方、「菓子グルミ」は、「ペルシャグルミ(手打グルミ)」の変種で、核が薄く手で割ることができます。
主な産地は、長野県がもっとも多く、次いで青森県、他に山形県などで、収穫は9〜10月です。
栄養としては、脂質が(68.8%)と多く、良質な乾性油になります。
また、良質のタンパク質(トリプトファン)、ビタミンB1、無機塩類も多く含んでいます。
なお、この「くるみ」は、炒って菓子類に用いるほかに、和え物、蒸し物、ビールのつまみ、クルミバターなどにも利用されます。
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