栗(クリ)はブナ科に属し、樹高が5〜8mになる落葉高木(喬木)です。
植えて3年目から結実し、イガのある果皮は丸くなり、内に1〜3個の堅果(栗の実)を熟します。
種類分けすると、「日本栗」、「中国栗」、「ヨーロッパ栗(欧州栗)」、「アメリカ栗」などになりますが、このうち「日本栗」は、野生の柴栗(しばぐり)から改良された品種が主力で200品種ほどあります。
主な産地は、茨城、熊本、愛媛、岐阜、宮崎などです。
「中国栗」は、中国全域に分布し、「板栗(バンリー)」ともよばれる品種が多く、南に行くほど実が大きくなり、日本には「天津栗」として輸入されています。
「西洋栗」は、南ヨーロッパから北アフリカまで分布し、主に焼栗、菓子、缶詰に利用されています。
また、小ぶりながら渋皮がむきやすいのが特徴です。
「アメリカ栗」は、1900年頃に発生した菌類「栗胴枯れ病」の被害によりほぼ壊滅したといわれていますが、現在、一部の地域で栽培されています。
栄養としては、炭水化物を(36.9%)、タンパク質を(2.8%)、食物繊維を(4.3%)含み、またビタミン類、ミネラル類を比較的多く含んでいます。
なお、この栗は、栗ご飯をはじめ、甘露煮、シロップ漬、和洋菓子、きんとん、勝栗、焼栗などに利用されています。
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