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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「栗」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「」のページでは、の特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

クリ、くり、栗、ブナ科

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 栗(クリ)はブナ科に属し、樹高が5〜8mになる落葉高木(喬木)です。

植えて3年目から結実し、イガのある果皮は丸くなり、内に1〜3個の堅果(栗の実)を熟します。

種類分けすると、「日本栗」、「中国栗」、「ヨーロッパ栗(欧州栗)」、「アメリカ栗」などになりますが、このうち「日本栗」は、野生の柴栗(しばぐり)から改良された品種が主力で200品種ほどあります。

主な産地は、茨城、熊本、愛媛、岐阜、宮崎などです。

「中国栗」は、中国全域に分布し、「板栗(バンリー)」ともよばれる品種が多く、南に行くほど実が大きくなり、日本には「天津栗」として輸入されています。

「西洋栗」は、南ヨーロッパから北アフリカまで分布し、主に焼栗、菓子、缶詰に利用されています。

また、小ぶりながら渋皮がむきやすいのが特徴です。

「アメリカ栗」は、1900年頃に発生した菌類「栗胴枯れ病」の被害によりほぼ壊滅したといわれていますが、現在、一部の地域で栽培されています。

栄養としては、炭水化物を(36.9%)、タンパク質を(2.8%)、食物繊維を(4.3%)含み、またビタミン類、ミネラル類を比較的多く含んでいます。

なお、この栗は、栗ご飯をはじめ、甘露煮、シロップ漬、和洋菓子、きんとん、勝栗、焼栗などに利用されています。

喬木(きょうぼく=高木)とは、丈の高い木。樹木のうち、おおよそ丈が人の身長より高く、一本の太い主幹が明瞭であるものをいいます。
堅果(けんか)とは、堅く乾燥し、熟しても裂けない果実を指します。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
164 2.8 0.5 36.9 4.2
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 37 0 0.3 1
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.21 0.07 0.27 0 74
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
1 1.04 33
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
1 420 23 40 70

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.8 0.5 0.32 3.27
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : 




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