コウタケ |
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コウタケ(香茸)はイボタケ科に属し、秋に、雑木林から広葉樹林内に生える食用キノコで、菌傘(きんさん)の裏面(褶)に褐色の毛のようなものが密生し、それが獣の毛皮に似ていることから「カワタケ(皮茸)」ともよばれています。
また、乾燥すると強い芳香があり、古くから精進料理に賞用されています。
なお、成熟した菌傘は、漏斗(じょうご)のような形をし、表面が褐色の大きな鱗片(りんぺん)でおおわれ、径が10〜25cm、中央部分には、菌柄の石付き(根元)まで達する深いくぼみがあり、全体の高さが15〜25cmになります。
一般に、香気の良いものを得るため、採ったコウタケは、石付きやドロを取り除き、通風の良い日陰で徐々に乾燥させます。
調理としては、アク抜きを十分行った後、煮物、汁物、天ぷら、きのこ飯などにしていただきます。
また、塩漬にも用います。
なお、このイボタケ科に属するキノコ「クロカワ」は、やや苦味はありますが、このコウタケと同じように調理していただきます。
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菌傘(きんさん)とは、きのこの傘(かさ)の部分です。 |
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鱗片(りんぺん)とは、植物などの表面を覆ううろこ状のものをいいます。 |
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