小松菜(コマツナ)はアブラナ科に属する1・2年生の草本で、東京小松川地方でカブから改良された漬菜の一種です。
草丈は20〜30cmで、葉が濃い緑色をし、薄い葉肉で長い楕円形をしています。
病虫害が少なく、耐寒性が強く、四季を通じて栽培でき、夏場だと25日、冬場だと60日ぐらいで収穫できます。
主な産地は、茨城県、埼玉県、福岡県、東京都、群馬県、千葉県、神奈川県などで、多くは関東地方で栽培されています。
栄養としては、ビタミン類が多く、特に、ビタミンAを(260μg/100g中)、ビタミンCを(39mg/100g中)含んでいます。
また、カルシウムが(170mg/100g中)、鉄が(2.8mg/100g中)と、こちらも豊富です。
調理としては、灰汁(あく)が少ないので、おひたし、和え物、漬物、炒め物、汁物、スープなどにしていただきます。
なお、関東では、この菜を食べると長寿を保つといわれ、正月の雑煮に用いる習慣があります。
また、この「小松菜」は、寒い冬場でも収穫できることから「冬菜」ともいわれています。
ほかに別名として、「畑菜」、「鶯菜」があります。また、二葉になった若草を「つまみな(貝割菜)」といいます。
この「つまみな」は、間引いたものを汁物などに入れていただきます。
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