ココアは、カカオ樹の実のカカオマメを焙炒して、殻を除いて果肉を加熱し、できたカカオペーストから、カカオバターを除いて粉砕したものです。
現在、カカオ樹は、主に、赤道を中心として南北20度の地域で栽培されています。
その果実は、黄色、暗赤色、紫色をし、楕円形で、大きさが、径6〜12cm、長さ20〜35cmになります。
もともとココアは、メキシコの原住民が愛飲していたものですが、コロンブスにより紹介されてから、スペインを経て、ヨーロッパ諸国に広まったといわれています。
なお、ココアとチョコレートとの違いは、カカオペーストからカカオバターを除いたものがココアで、カカオバターを取り除かず、また、その他の材料を加えたものがチョコレートです。
栄養としては、タンパク質が(18.5%)、炭水化物が(42.4%)、脂肪が(21.6%)と、優れた栄養価をもち、疲労を回復する働きがあります。
飲み方としては、まず、ココアに少量の湯を入れ、糊状に練り、さらに湯を加えて煮たて、泡が出たところで、牛乳(湯と同量)を加え、再び、煮立ったら好みの量の砂糖を加え、カップに入れていただきます。
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