榧の実 |
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榧(かや)はイチイ科に属し、関東以南の山地に自生する樹高20mになる常緑高木(喬木)です。
花は、4月に咲き、翌年の10月に熟します。
その種子「かやの実」は、長さ2〜3cm×幅1〜2cmの楕円形をし、脂肪(約60%)およびタンパク質も含んでいます。
栄養的には、動物性食品の代用にもなります。
なお、榧の実は、炒って食用にもなりますが、搾って風味のある優れた天ぷら油としても利用できます。
ちなみに、漢方では、十二指腸虫駆除剤として用いられています。
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喬木(きょうぼく=高木)とは、丈の高い木。樹木のうち、おおよそ丈が人の身長より高く、一本の太い主幹が明瞭であるものをいいます。 |
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榧の実は、古くは「救荒食品」として利用されていました。 |
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「救荒食品」(備荒作物、救荒作物、救荒植物)とは、山野に自生する植物、また、一般の農作物が不作の時でも成育する作物、または、飢饉の際に食糧になるものをいいます。ただ、今は飽食時代ですので、あまり聞き慣れないことばになっています。 |
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