カニ類は、甲殻類、軟甲綱 、十脚目(エビ目)、短尾下目(カニ下目)に属しています。
このカニ類うち、タラバガニ、ハナサキガニ、ヤシガニは、ヤドカリの一種(十脚目異尾下目(ヤドカリ下目))ですが、形状がカニと類似しているので、一般には「カニ類」として取り扱っています。
カニ類の体は、大部分が頭胸部からなり、体長は数ミリから3m程度のものまでみられます。
また、堅く幅広い甲羅(キチン質)でおおわれ、腹部が著しく退化して、一部のカニ(アサヒガニ)を除いて、甲羅の腹面に折れ曲がっています。
世界中の海や沿岸域、また、陸上や淡水域にも生息しています。
栄養としては、一般に、脂肪が少なく、タンパク質がほぼ魚肉と同じです。
旨味成分は、ペタイン、アミノ酸類などによるものです。
調理としては、刺身、塩茹で(二杯酢)、鍋物、しゃぶしゃぶ、から揚げ、天ぷら、カクテル、サラダ、チャーハン、汁物、雑炊などにしていただきます。
加工品としては、水煮缶詰、塩辛、佃煮、かまぼこの原料などに利用されます。
なお、一般に、食用にするカニ類には、次のようなものが挙げられます。
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アサヒガニ、イシガニ、ベニイシガニ、タラバガニ、ハナサキガニ、ヤシガニ、シマイシガニ、アカイシガニ、ガザミ(別名ワタリガニ)、ヒラツメガニ(別名マルガニ)、ケガニ、ズワイガニ(別名エチゼンガニ、マツバガニ)、ジャノメガニ、タイワンガザミ、タカアシガニ、モクズガニ、サワガニ etc. (ヤドカリの一種も含まれています。) |
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