カブ(蕪菁)はアブラナ科に属し、4000年以前からあったといわれています。
日本には、1200年ほど前に、中国から渡来しています。
諸性質が大根に似ていて、また葉も良質です。
カブの色沢は、ふつう白色ですが、全面が赤色、紫色、また、白半々に色づくものもあります。
大きさは、直径が3〜20cmで、大カブ、中カブ、小カブに分けられ、形もさまざまです。
葉は、緑色ですが、熟度が過ぎると、黄色になりはじめ、肉質も軟化し、「ス入り」状に変わります。
品種を大別すると、欧州系と東洋系に分かれますが、欧州系は、葉、根カブとも硬質で、東洋系は、寒地向けの品種が多く、栽培も容易です。
主な産地は、都市近郊の千葉県や埼玉県の他に、青森県、福岡県、滋賀県、京都府などです。
品質としては、その品種の標準の形をし、ヒゲ根と直根があまり伸びず、胴部が十分発達し、色もその品種の標準の色で、表面に適度な光沢があり、堅くしまっていて、肉質のきめが細かいものが良いとされています。
栄養としては、糖質、カルシウム、ナトリウム、リン、ビタミンCを含んでいます。
調理としては、漬物(浅漬(小カブ)、塩漬、ぬか漬(中カブ)、千枚漬(大カブ)、麹漬、からし漬、粕漬)、煮物、サラダ、汁物(葉)などに用います。
なお、このカブの別名には、カブラ、カブナ、カブラナ、スズナ、アコナ、ウキナがあります。
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