ジャガイモはナス科に属し、馬鈴薯(ばれいしょ)、ジャガタライモ、ジャワイモ、八升イモ、甲州イモ、ゴショウイモ、二度イモ、弘法イモなどともいいます。
アンデス山系の南米チリが原産で、日本には、慶長3年長崎に伝わり、はじめは、牛馬の飼料、観賞用として栽培されていましたが、宝永3年にロシア人によって北海道に伝えられてから、食糧としての栽培が始まりました。
草丈が30〜90cm、塊茎形成の適温が16〜18℃、また、生育日数が90〜130日で冷涼を好みます。
現在、男爵薯、メークインなど数多くの品種が栽培されていますが、大別すると早生種、中生種、晩生種に分けることができます。
主な産地としては、北海道がもっとも多く、他に茨城県、千葉県、長野県などで、一般に寒冷地で栽培されたものは、品質、風味が優れているといわれています。
品質としては、芽が浅く、肌が平滑で美しく、肉質のしまったものが良いとされています。
なお、塊茎は、収穫後休眠期間があり、概ね、55〜120日です。
調理としては、皮を剥いで、ソラニン(緑色をした部分=毒素)を除去し、水でさらした後、汁物(味噌汁)、サラダ(ポテトサラダ)、焼き物(じゃがバター)、揚げ物(フライドポテト、コロッケ)、煮物(肉じゃが、カレー、シチュー)、鍋物(おでん、キムチ鍋)、グラタン、マッシュポテト、粉吹き芋などにしていただきます。
加工品としては、冷凍食品、製菓(ポテトチップ)の材料、パンの材料、パスタの原料、片栗粉の原料などに利用されます。
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