ひえ

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「ひえ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ひえ」のページでは、ひえの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ヒエ、ひえ、稗、イネ科

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ひ え
 ひえ(稗)はイネ科に属し、アジアが原産の湿地を好む作物で、寒冷地あるいはやせ地でもよく生育します。

インドで多く生産されていますが、日本では、主に、青森、岩手などで栽培されています。但し、極わずかです。

なお、このひえ(稗)は、「護えい」がしっかりしているため貯蔵性が優れています。

栄養(精白粒)としては、タンパク質を(9.7%)、脂質を(3.7%)、食物繊維を(4.3g)、ビタミンB1を(0.05mg/100c中)含んでいます。

用途としては、米と炊き合わせた「ひえ飯」、また、製菓の原料に利用されますが、多くは、動物の飼料として利用されています。

ちなみに、このひえ(稗)は、以前、粟とともに重要な食料で、救荒作物として栽培されていましたが、時代と共に、食用としての需要は、今では激減しています。

「救荒食品」(備荒作物、救荒作物、救荒植物)とは、山野に自生する植物、また、一般の農作物が不作の時でも成育する作物、または、飢饉の際に食糧になるものをいいます。ただ、今は飽食時代ですので、あまり聞き慣れないことばになっています。


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