ハマグリはマルスダレガイ科の二枚貝で、殻の大きさは、長さ8cm×幅3.5cm×高さ6.5cm程度です。
殻の模様は、複雑で、それぞれ異なっています。
東北地方以南の沿岸、特に、内湾の砂底に生息しています。
ふつう、冬場は、砂の中にもぐっていますが、春には表面に移動してきます。
品質としては、殻のツヤが良く、表面が滑らかで、殻を固く閉じたもの、打ち合わせると澄んだ音のするもの、また、身に透明感のあるものが良いとされています。
ちなみに、ハマグリの旨みは、主にコハク酸が多いためと考えられています。
また、夏場に産卵しますが、この時期味がおちるので、秋から翌年の春にかけて獲れたものを食用にします。
調理としては、食塩水(1%前後)に数時間以上漬けて砂を吐かせ、その後、吸い物、すしネタ、焼き蛤、酒蒸し、炊き込みご飯、クリーム煮、クラムチャウダー、バター焼き、フライ、鍋物などにしていただきます。
加工品としては、干しハマグリ、佃煮、缶詰などに利用されます。
なお、桑名の名産品「時雨煮(時雨はまぐり)」はよく知られています。
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