ゴボウ

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食品の豆知識「ゴボウ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ゴボウ」のページでは、ゴボウの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ゴボウ、ごぼう、牛蒡、キク科

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ゴボウ
 ゴボウ(牛蒡)はキク科に属し、地中海沿岸から西部アジアが原産で、ヨーロッパ、アジアの温帯地域に広く分布しています。

ゴボウの根身は、皮層部と心部に分けられますが、皮層部は肉質で薄く、心部はスが入りやすい繊維質です。

また、根葉(こんよう)には、特殊な芳香があります。

旬は晩秋から冬で、この時期のゴボウは旨味が増していますが、初夏にかけて収穫する新ゴボウも、肉質と香りが好まれています。

主な産地は、青森県、茨城県、北海道、宮崎県、群馬県などです。

ちなみに、このゴボウは、日本では、食用として香り、味、歯ごたえを楽しみますが、諸外国(朝鮮半島以外)ではあまり利用されません。

品質としては、根身が老化、肌荒れし、アクが強く、香気もなく、堅く歯切れの悪いもの、また、心部にス入りが多いもの、ヒゲ根がたくさん出ているもの、割れ目のあるものは良くありません。

栄養としては、炭水化物が主で、タンパク質、糖質、カルシウム、ナトリウム、リンなどを含んでいます。

調理としては、皮を剥ぎ、アク抜きをして、和え物、煮物、天ぷら、鍋物(柳川鍋)、すき焼き、きんぴらごぼう、漬物(酢漬、味噌漬)などにしていただきます。

また、加工品として水煮などにも利用されます。

なお、このゴボウの別名には、キタキス、ウマフブキ、馬蕗、鼠粘草、夜叉頭があります。


「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(根−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
65 1.8 0.1 15.4 5.7
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 0 0 0.6 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.05 0.04 0.1 0 68
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.4 0.23 3
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
18 320 46 54 62

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.7 0.8 0.21 0.18
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : ゴボウ




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