ダイコン(大根)はアブラナ科に属し、古くからヨーロッパ、アジアで栽培されています。
葉は表面に粗毛があり、周縁は鋸(のこぎり)状になっています。
直根は、多肉、多汁で肥大し、色は、ふつう白色ですが、赤色、緑色が混在するものもあります。
根身は、球形、長い円筒形、楔形(くさびがた)、中太、尻太形など、重さは、春大根や夏大根で800〜1500g、秋冬大根で2〜4kgになります。
主な産地は、北海道、千葉県、青森県、鹿児島県、神奈川県、宮崎県などです。
品質としては、根身が、その品種の標準の形をし、曲がりがなく、形が整い、ヒゲ根が伸びず、多汁で肉質のきめが細かいものが良いとされています。
栄養としては、糖質、カルシウム、ナトリウム、リン、ビタミンCを含んでいます。
特に、葉の部分には、ビタミンAが(325μg/100c中)、ビタミンCが(53mg/100c中)と多く含まれています。
調理としては、大根おろしをはじめ、酢の物、煮物、鍋物、また、薬味に用いるほか、切干、漬物(たくわん漬、ぬか味噌漬、粕漬、べったら漬)などにも利用されます。
なお、ダイコンの別名には、スズシロ、オオネ、ネジロ、カガミグサなどがあります。
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