杏 |
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杏(アンズ)はバラ科に属する中国原産の落葉高木(喬木)で、樹高が5m程度になり、淡紅色の花を咲かせます。
果実は核果で丸い形をし、表面に細毛が生え、黄色に熟します。モウコアンズ、マンシュウアンズ、ホンアンズなどの種類があり、現在は、主にホンアンズが栽培されています。
産地は長野県、青森県、山形県などで、6月下旬から7月下旬にかけて収穫されます。
果肉(生)の主成分は、ブドウ糖、果糖、ショ糖などで全糖量は4.0〜7.0%です。また、ビタミンA(カロチン)が多く、リンゴ酸、クエン酸なども含んでいます。
なお、この杏は、甘味が弱く酸味が強いので、生食にはむかず、ジャム、シロップ漬缶詰、干あんず(洋菓子、アイスクリーム、リキュール etc.)、ジュース、ネクターなどに用います。
また、種子を、薬用(苦仁)、中華料理のスープなどの食用(甘仁)に利用します。
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喬木(きょうぼく=高木)とは、丈の高い木。樹木のうち、おおよそ丈が人の身長より高く、一本の太い主幹が明瞭であるものをいいます。 |
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核果(かっか)とは、外果皮は薄く、多肉・多漿質の中果皮と、厚く堅い内果皮とをもつ果実を指します。 |
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